教育 education 2005 3 15
「国語ができない子供は、算数や数学もできない。」
これは、法則です。
読解力は、すべての科目の基礎となります。
今のままならば、日本は、文化国家にもなれないでしょう。
農業国家→教育国家→生産国家→金融国家→文化国家または観光国家。
子供や若者に、「理数離れ」が目立つと聞きます。
そうすると、みんな文科系になってしまったのか。
それも違います。
書店の主人に聞けば、文学書は売れなくなってしまったと言います。
(だから、夏目漱石や川端康成など、日本を代表する作家の本は、
書店の奥の方に、しかも目立たないところに、さびしそうに置かれています。)
売れるのは、雑誌、マンガ、ハウツーものということです。
これでは、「生産国家」を維持できないどころか、
「文化国家」にもなれません。
さらに、「政治経済」という科目の中の「経済」を嫌いな生徒が多いと聞きます。
社会人も、「経済」という分野が嫌いでしょう。
そうすると、「金融国家」にもなれません。
私の思い込みかもしれませんが、
日本が、こうなってしまったのは、テレビとゲームが原因でしょう。
テレビを見るから、勉強や読書の時間がなくなるのです。
その上、ゲームまでやったら、勉強や読書の時間はゼロに近くなるでしょう。
戦後日本の繁栄を築いてきた「団塊の世代以上の人たち」が、子供の頃は、
テレビもゲームも、なかったと思います。
だから、私の思い込みは、ある程度、正しいと思います。
そういうわけで、日本の将来のために、
テレビ局は、子供向けの番組を自粛し、
ゲーム機メーカーは、子供向けのゲームを自粛すべきだと思います。
「儲かれば何をやってもいい」という考え方は、誤りです。
こうした考え方は、長期的には、日本の衰退を招くのです。